カゼインホスホペプチド(CPP)は、カルシウムや鉄などのミネラルの吸収を促進する働きがあるといわれています。
カゼインホスホペプチドが良く効くのは、骨粗鬆症の予防・改善、貧血予防、骨折の回復を早めるなどに効果があるとされています。
カゼインホスホペプチドの効能
カゼインホスホペプチドは、カゼインと呼ばれる牛乳のたんぱく質の構成成分・カゼインに酵素を作用させて作られるペプチドの一種です。CPPと表記され、カルシウムや鉄などのミネラルの吸収を促進する働きがあるといわれています。
カゼインホスホペプチドには、カルシウムや鉄などのミネラルを溶けやすくし、吸収を高め、小腸からのCaの吸収を助ける作用があります。また、動脈硬化、脳卒中、ガンなどの予防効果も期待されています。
但し、カゼインホスホペプチドだけ摂取するのではなく、カルシウムや鉄などのミネラルと併用することが大切です。摂取する際は、鉄剤やカルシウム製剤に配合されているものを選ぶか、または一緒に摂取するとよいでしょう。
参考サイトの紹介
カゼインホスホペプチドについて参考になるサイトとして、下記があります。
・CPPの構造と働き|ペプチド|健康に役立つ新素材(機能性食品素材製品)|製品情報|明治フードマテリア
http://www.meijifm.co.jp/products/material/peptide/structure/index.html
・リカルデント(CPP-ACP) – goo ヘルスケア
http://health.goo.ne.jp/column/woman/kotoba/0053.html
・https://hfnet.nibiohn.go.jp/contents/detail721lite.html
カゼインホスホペプチドはカルシウムの吸収を助ける
カゼインホスホペプチドは、牛乳に含まれるたんぱく質のカゼインがすい臓から分泌される消化酵素の一つトリプシンによって分解されて作られる栄養素で、カルシウムなどのミネラル分を体内に吸収されやすくする働きがあります。
カルシウムの場合、腸でリン酸カルシウムという不溶性物資になるので、この状態では小腸から吸収されにくいのですが、カゼインホスホペプチドはカルシウムがリン酸カルシウムになることを抑制する働きがあります。
リン酸が多く含まれる食品は加工食品、インスタント食品
カルシウムや鉄などのミネラル分が体内に吸収されるやすくなることで、骨粗しょう症や貧血などの予防のほか、動脈硬化、脳卒中、がんなどの予防も期待できます。
リン酸は加工食品やインスタント食品に多く含まれているので、これららを良く食べる食生活をしている人にとってはカルシウムなどのミネラル分が吸収されにくくなり不足するので、カゼインホスホペプチドは積極的に摂取しなければなりません。
リン酸が加工食品、インスタント食品に多く含まれる理由
なぜ、リン酸が多く添加されるかと言うと、リン酸には食品の変色・変質、沈殿防止、鮮度保持、粘度(性)の安定化、ツヤ出しや味のコク出しなどの効果が有るからです。
尚、アミノ酸が多数(通常50個以上)結合したものがたんぱく質ですが、アミノ酸が数個結合したものがペプチドです。
少しアミノ酸の数が多いとポリペプチドと呼ばれます。カゼインホスホペプチドはその英語表記の頭文字をとって「CPP」と表示されることもあります。
カゼインホスホペプチドのサプリメント
カゼインホスホペプチドサプリメントが主たる成分として販売されているサプリメントは見当たりません。
カルシウムなどのミネラルを含むサプリメントなどにはカゼインホスホペプチドサプリメント(CPP)が配合されていることが多いのですが、念のために確認してミネラルのサプリメントを購入すると効率よくミネラルを吸収できます。
食材から摂取する場合は、牛乳、ヨーグルト、チーズなどの乳製品に多く含まれています。