オリゴ糖は、腸の働きを活発にしてガンも予防します。
オリゴ糖が良く効くのは、便秘、コレステロール値が高い、肥満、ガンの予防、血糖値が高い、骨粗しょう症の予防、などです。
オリゴ糖の効能
オリゴ糖は、少数のブドウ糖や果糖が結合したもので、「oligo」=「少ない」という意味のギリシャ語が語源です。オリゴ糖には、食品に含まれる天然オリゴ糖と、研究により機能性を持たせて開発された合成オリゴ糖の2種類があります。オリゴ糖は、母乳で育った赤ちゃんの腸内にはビフィズス菌が多く、粉ミルクで育った赤ちゃんの腸内にはビフィズス菌が少なかったことから、母乳にはオリゴ糖が含まれているということが分かり、研究が始まったのです。
更にオリゴ糖は、小腸で吸収される消化性のものと、胃や小腸では消化されず、大腸まで到達する難消化性のものがあります。消化性のオリゴ糖は、大腸の中で腸内細菌によって発酵し、腸内を酸性にする働きがあります。これにより、便秘の解消と善玉菌が増殖し整腸する効果があります。
また、難消化性のオリゴ糖は、砂糖に比べると低カロリーな上、消化されないという性質から、血糖値の上昇を抑える効果もあります。
甘味を持つ砂糖は、虫歯菌の格好の栄養素になりますが、オリゴ糖の仲間でもあるフラクトオリゴ糖や、乳果オリゴ糖、パラチノースなどは甘味を持ちながら、虫歯菌の栄養素にならないため、砂糖の代用品として使用すると、虫歯を避けることができます。
他に、オリゴ糖の効果としては免疫力やアレルギーを改善する作用もあり、カルシウムとミネラルの吸収を助ける作用もあるとされています。
ただ、便秘気味の人はオリゴ糖を摂取すると、お腹の調子を整えることができますが、摂りすぎると下痢することがあるので注意する必要があります。
オリゴ糖の種類と飲み方
フラクトオリゴ糖、糖大豆オリゴ糖、イソマルオリゴ糖などがあり、タイプも粉末、カプセル、粒などがあります。
フラクトオリゴ糖の粉末なら1日1gの摂取からとなります。便秘などの症状により4gまで増やしても良いでしょう。ただ摂りすぎや、体調不良のときは下痢をおこすこともあるので注意しましょう。
参考サイトの紹介
オリゴ糖に関しては、日本食品機能研究会の以下のページが参考になります。
http://www.jafra.gr.jp/origo.html
オリゴ糖サプリメントの効果と注意点
オリゴ糖は、単一の糖類の名称ではなく、多糖類ほど分子量の大きくない単糖類が複数結合した糖類の総称です。
オリゴ糖に含まれる糖としては、スクロース、ラクトース、トレハロース、マルトース、ラフィノース、パノース、マルトトリオース、メレジトース、ゲンチアノース、スタキオース、シクロデキストリンなど多数あります。
オリゴ糖は糖類の仲間でありながら、ヒトの消化酵素で分解されない特徴を持っています。
そのため砂糖の約半分以下の低カロリーで、かつ体内に吸収されにくいことから実質的なカロリーは更に低くなります。
その他、食品に混ぜることでコーヒーなどの香りなど食材の持っている香りを安定化させる働きや酸素・紫外線に弱い食材を強くしたり、吸湿性の高ければ吸湿性を弱めたり、苦みや臭気があればそれを除去するなど多様な効果があることから、多くの用途に利用されています。
また、オリゴ糖は、途中で消化されずに腸まで届き、腸内でビフィズス菌などの善玉菌の食糧となって善玉菌を増殖させる効果があるため、乳酸菌と一緒に摂取すると善玉菌の効果がアップさせることができます。
善玉菌を増殖させるなど善玉菌の働きを助ける物質のことは、プレバイオティクスと呼ばれています。善玉菌の働きを強化するので、大腸がんを予防する効果が期待できます。
まとめ
オリゴ糖は、ブドウ糖や果糖などの単糖が数個つながった糖をいいます。オリゴは「少ない」という意味です。栄養学的には糖類に分類されますが、体内の消化酵素では分解されにくく、食物繊維と似たような働きをして、とくに整腸作用にすぐれた効果を発揮します。
オリゴ糖の有効成分
オリゴ糖が腸の調子を整えるのは、腸まで届いてビフィズス菌をはじめとする腸内の善玉菌の栄養分になり、善玉菌を増殖させるからです。腸内には約100種類の細菌が棲息しており、その中には腸にたまる老廃物を栄養にして有毒物質を発生させる悪玉菌も存在します。便秘などで排泄が滞ると悪玉菌が増殖し、有毒物質や発ガン物質の発生を誘因します。逆に善玉菌が増殖すると排泄がスムーズになり、悪玉菌の活動を抑えることができます。
オリゴ糖はさらに、食物繊維と同様に、腸内の余分なコレステロールや胆汁酸を吸収して排泄するので、血中のコレステロールを減少させて動脈硬化を予防し、胆機能を高めて、胆石症の予防にもなります。
最近の研究では一日3〜6gのフラクトオリゴ糖を摂取して排泄物質を調べたところ、ガンの原囚となる毒性物質が約40%も減少したといいます。オリゴ糖は、血糖値を正常化させる作用も認められており、糖質でありながらカロリーがほとんど吸収されないことと合わせて、糖尿病の傾向がある人にもすすめられます。また、才リゴ糖によるビフィズス菌の増殖がカルシウムなどのミネラルも促し、骨粗しよう症の予防に役立つともいわれています。