スイートコーン(とうもろこし)には、食物繊維やカリウム、ビタミンB1・B2・Eが含まれています。
スイートコーン(とうもろこし)の効能
スイートコーンは糖質が主成分であるため、野菜としてはエネルギーが高い部類に入ります。
最近のものはやわらかくなったとはいえ、粒の皮の部分には繊維質があり、やや消化されにくいのが難点ですが、食物繊維が豊富で、コレステロールや有害物質の排出を促し、便秘の解消には大いに役立ちます。
スイートコーンには、エネルギー代謝を促進し、疲労回復に役立つビタミンB1や脂質の酸化を抑えるビタミンB2も含まれています。これらの栄養素は粒のつけ根にあたる胚芽部分に多く含まれます。
コレステロール値低下作用をもつリノール酸も多く含んでいますが、リノール酸を摂り過ぎると血栓ができやすくなるので注意が必要です。
ゼアキサンチンは黄色の色素成分で、カロテノイドの一種です。抗酸化作用があり、脂質の酸化を防止し、動脈硬化や糖尿病、ガンを予防します。
ヒゲの部分は漢方薬としても利用されています。干したものを煎じて飲むと利尿・止血・血圧降下・血糖値降下作用があり、むくみの解消や膀胱炎の改善に効くといわれています。
スイートコーンの人気&簡単レシピ
スイートコーンは、実に含まれる糖分が多いとうもろこしの品種のグループ(甘味種)で、甘みが強く未熟な状態のとうもろこしを野菜として利用するものです。
(穀物として利用する種類のとうもろこしは、別の記事で紹介します。ここでは、スイートコーンと呼ばれるスイート種のとうもろこしの記事を書いています。)
代表的な品種は、黄色い粒のゴールデン種です。他には、白い粒のシルバー種や、色が混じるバイカラー種(黄色と白の粒が混じるピーターコーンなど)があります。
スイートコーンは、収穫後数時間で糖分が半減し甘みが減るので、すぐに食べるのが望ましく、もぎたてはまるでフルーツのように甘くてジューシーです。
スイートコーンの選び方は、外皮つきなら皮がみずみずしくい鮮やかな緑色で、ヒゲが多くて褐色や茶色のものが良いでしょう。外皮のないものは、実がびっしりとついていて、粒の大きさが揃っていて、押すと若干へこむ程度のみずみずしいものを選びましょう。
スイートコーンは、高温に弱く、生のままでは変化が激しいので、保存する場合は、ゆでて冷ましてからラップで包み、冷蔵庫か冷凍庫へ入れて保存しましょう。
スイートコーンの主な調理法は、焼きとうもろこし、ゆでとうもろこし、サラダ、炒め物、揚げ物、ラーメンの具、ポタージュなどです。