厚生労働省では、食生活指針で「1日30品目を目標に摂取するように」と指導しています。いったいなぜ30品目なのでしょうか?
また、どう数えるのが正しいのでしょうか?
30品目の根拠とは?
「1日30品目」とされているのは、1日に30種類くらいの食品を食べていれば、カルシウム以外の栄養素はほぼ満たすことができると考えられているからです。
また、万一体に害になるようなものを食べても、相殺効果でその被害がかなり食い止められるという意味も含まれています。
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品目はこうカウントする
「1日30品目」は次のように数えます。
その1
同じ食品は1日に何回食べても1品目として数える。
その2
外食や調理済み食品の場合は、わかる範囲で素材の数を数える。素材がわからないものは、全体で1品目として考える。
その3
調味料などは、マヨネーズ・ドレッシング・油脂類・粉類・砂糖・味噌など、エネルギーや栄養の補給などにつながるものだけを数え、醤油・塩・酢・だし・香辛料などは除外する。ただし、多種類使用しても、数えるのは5種類を上限とする。
単独で働く成分や単独で栄養が補える食品は存在しない
よく「ガン予防にはβカロテン」「骨にはカルシウム」などと聞くと、それだけで効果があるように考えてしまいがちですが、それぞれの栄養成分は、単独で役割を果たすのではなく、体内でお互いに影響し合って初めてその力を発揮します。その意味でも、多くの食品を組み合わせて摂ることが不可欠なのです。
30品目に近づけるコツ
とはいえ、実際に1日30品目摂るのは難しいものです。そんなときは、栄養バランスをよくするためにも、
- 3食きちんと食べること
- 「1汁2菜」「1汁3菜」を基本に、バラエティに富んだおかずを3食に上手に振り分ける
を心がけて、30品目に近づけましょう。