豆苗はエンドウの若い葉と茎を食用にしたものです。日本では一般的にトウミョウと呼ばれますが、まれに中国語読みでドウミャオと呼ばれることもあります。
いろいろな形で売られている
日本では少し前まで業務用などに限られて作られていた豆苗ですが、最近は多く生産されるようになり、スーパーなどでもよく見かけるようになりました。発芽したばかりのエンドウの苗をかいわれ菜のように栽培したものや、ある程度成長した若葉を摘み取ったものが主に出回っています。
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豆苗の栄養価は?
豆苗は、クセのない甘味のあるおいしさが人気となっていますが、栄養面でも優れており、きれいな緑色からもわかるとおり、ビタミン・ミネラルが豊富な緑黄色野菜です。特にカロテンやビタミンCなどが豊富で、カロテンはブロッコリーの約6倍、ビタミンCはほうれん草の約2倍もあります。
カロテンの健康効果
カロテンは皮膚や粘膜を強くするのに欠かせない栄養素で、目の粘膜に作用すれば疲れ目予防に、呼吸器の粘膜に作用すれば、細菌やウイルスの侵入を防いで風邪予防に効きます。また、ガンや老化を招く活性酸素を減らす作用があるほか、ガンそのものを抑制する効果があるという研究報告もあります。
カロテンは油溶性のため、油と一緒に食べると効率よく吸収されます。炒めものにしたり、肉と食べ合わせたりするのがおすすめです。
火は通しすぎない
豆苗は、
- 単品でさっと炒める
- 肉や魚介と炒めあわせる
- スープに加える
- 料理の青みに使う
- 和風のあえもの・酢の物に使う
など幅広く利用できます。
ただし、火を通しすぎるとせっかくの香りが消え、歯ごたえも失われてしまいます。また、鮮度が落ちやすいので、新鮮なものを求め、早めに使い切りましょう。