毎日決まった時間にお腹がすき、きちんと食事をとることは健康上とても重要です。しかし、最近では朝食を食べないなどの欠食の多い子どもが増えています。朝寝坊をして朝食をとらずに登校したり、お腹がすかないからと休日は朝・昼一緒に済ませたりする習慣は、心身に予想外の悪影響を与えます。
栄養補給は給食頼み?
小学校低学年・中学年を対象に行なった食事に関するある調査では、0.9%の児童が「何も食べない」と答えており、1.3%の児童が「菓子・果物のみ」と回答しています。高学年になるとこの割合はさらに増え、「何も食べない」は3.6%、「菓子・果物のみ」は2.3%にものぼります。
さらに、給食のある月〜金曜日に比べ、給食のない土曜日では栄養素摂取状況が大きく下がることもわかっており、特にエネルギー・カルシウム・鉄の不足が目立ちます。これは、休日に朝食と昼食を兼ねたブランチをとる習慣も影響していると考えられます。
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朝食を摂ることはなぜ大切?
朝起きたときの体は、前日の食事以来絶食状態になっているため、朝食をとらないと午前中の活動エネルギーが不足し、脳や筋肉が思うように動かなくなります。特に脳に栄養が行き届かないと、勉強がはかどらないだけでなく、落ち着きがない、理由もなくイライラするなど、心理状態にも影響します。
朝食で必ず摂りたい栄養素は?
朝から元気に活動するためには、エネルギー源となる糖質を朝食でしっかり摂ることが必要です。ご飯・パン・麺類のほか、バナナなどの果物も利用して補給しましょう。
タンパク質・カルシウム・鉄・ビタミン類なども、1食でも抜けると不足しやすくなります。特に子どもは1食で食べられる量が少ないので、朝食にも肉・卵・野菜などをバランスよく取り入れましょう。