パソコンやスマートフォンなどを使う人が増えたことにより、眼精疲労やドライアイなどに悩む人も増えてきています。
そこで、目を健康に保つ方法や、目によいといわれる栄養素をご紹介します。
照明の正しい使い方と注意点
室内では、私たちは一日中人工照明に囲まれています。それらが視力低下の要因にならないよう、目にやさしい照明の使い方をマスターしましょう。
まず、光源の明るさは一定に保ち、古くなってチカチカしてきたらすぐに取り替えます。
また、光が直接目に入らないようにしましょう。特に、視線の前や下からの照明には気をつけたいところです。あちこちから光を当てるのもよくありません。
ほかにも、作業に合わせて光の種類を変えたり、作業場所の照明と周囲の明るさに差をつくったりしないように注意しましょう。
デスクワークでは、手元に影をつくらないよう、利き手の反対側から照明を当てることが基本です。
これくらい気を使えば、目を疲れさせる度合いも減り、目の健康が保てます。
目薬でも改善されない充血や痛みの応急処置法
目の充血や痛みが目薬でも改善されないときは、自動販売機でよく冷えた缶飲料を買い、目の上に当ててみましょう。ほてりが鎮まり、充血も痛みもやわらぐおすすめの応急処置です。直接だと冷たすぎる場合は、ハンカチなどでくるんで使いましょう。
また、オフィスの冷凍庫に小さな保冷パックを入れておくと、おしぼりなどでくるんで使えるので重宝します。
眼精疲労やドライアイに効く栄養素と食品
続いて、目の周辺の筋肉をやわらげてピント調節機能を回復したり、涙の生成に働きかけたりする栄養素をご紹介します。
アントシアニン
- 視覚情報を伝えるタンパク質「ロドプシン」の再合成をサポート
- 夜間の視力アップや眼精疲労の回復
アントシアニンが豊富に含まれる食品
カシス、ブルーベリーなど
ビタミンA
- 涙を生成する際に重要な働きをする粘膜の形成・修復を助ける
ビタミンAが豊富に含まれる食品
鶏・豚・牛などのレバー、うなぎ、あん肝など
ビタミンB群
- ビタミンB1…目の周辺の筋肉の疲れをやわらげる
- ビタミンB2…目の粘膜の正常化
- ビタミンB6…水晶体の代謝と免疫機能を高める
- ビタミンB12…視神経の機能を正常にする
これらビタミンB群全体が相互に作用して働きを高めます。
ビタミンB群が豊富に含まれる食品
B1:豚肉、玄米、うなぎ、にんにく、ピーナッツ、ごま、大豆など
B2:卵、納豆、牛乳、ほうれん草、レバー、うなぎ、干ししいたけ、さばなど
B6:まぐろ、鶏肉、レバー、バナナ、にんにく、小麦胚芽、ピスタチオなど
B12:レバー、にしん、牡蠣、チーズなど
ビタミンE
- 血行促進作用による疲れ目やドライアイの防止
- 老眼予防
ビタミンEが豊富に含まれる食品
うなぎ、いか、えび、うに、かずのこ、ツナ油漬け、かぼちゃ、ほうれん草、さつまいも、植物油
亜鉛
- 視神経の伝達をサポート。不足すると視機能の低下の原因となる
- 皮膚や粘膜の健康維持を助ける
亜鉛が豊富に含まれる食品
牡蠣、豚レバー、ホヤ貝、牛肉(肩・ヒレ)、卵など
仕事以外ではなるべく目を休めて
仕事でパソコンなどを使うことが多い人は、プライベートではなるべく目を休めるようにすることも大切かと思います。可能な限り、ディスプレイから離れる生活をしてみましょう。