トマトには、リコピンやカロテン、ビタミンC、ビオチン(ビタミンH)、ビタミンP、リンゴ酸・クエン酸が含まれています。
トマトの効能
トマトには、病の原因となる活性酸素を除去してくれるリコピンという赤い色のカロテノイド系色素が豊富に含まれています。
トマトが赤くなると医者が青くなる
これはトマトをたくさん食べるイタリアの諺です。赤いリコピンやカロテン、ビタミンCなど多くの栄養素を含む健康野菜のトマトを食べれば、健康で医者いらずになってしまうというのですね。
トマトの栄養効果
トマトは、βカロテンやビタミンCなどを豊富に含んでいる緑黄色野菜です。注目の成分はリコピン。トマトの赤色はリコピンの赤です。リコピンはカロテノイドの一種で、強い抗酸化作用を持っており、美肌効果や老化抑制、ガンや脳卒中など生活習慣病予防に効果があるとされています。
また、ビオチン(ビタミンH)やビタミンPも含んでいます。このビタミンは互いに作用し合い、細胞をつなぐコラーゲンを作ったり血管を丈夫にする作用があります。
漢方では、トマトは血液を浄化し、脂肪の燃焼を助けると言われています。
美肌、アンチエイジング
リコピンの美肌効果が注目されています。紫外線が肌に当たると活性酸素が発生し、シミやシワ,たるみの原因になりますが、リコピンの強い抗酸化力が活性酸素の除去に役立ちます。またリコピンはシミの原因になるメラニンを生成するチロシナーゼの働きを抑制する効果や、コラーゲンの合成を促し皮膚や粘膜を整える作用があります。
また、トマトのうまみ成分のひとつであるグルタミン酸を(アミノ酸の一種)は、肌の潤いを保持する成分になります。
血液サラサラ効果&高血圧の改善
リコピンの強い抗酸化作用によって活性酸素が取り除かれると、血液サラサラ効果が期待できます。
また、トマトに含まっるカリウムには、体内の余分な水分と塩分を排出する作用があるため、高血圧の予防やむくみの改善に役立ちます。
生活習慣病の予防
リコピンの坑酸化作用は、β-カロテンの2倍以上、ビタミンEの100倍以上にもなります。体の中を錆付かせないようにする抗酸化作用は、老化を予防したり、ガンなどの生活習慣病を予防する効果があります。
トマトの皮に多く含まれるケルセチンという成分は、血管を丈夫にする働きがあるため、動脈硬化の予防効果が期待できるとされています。また、トマトのうまみ成分のひとつであるグルタミン酸には、内蔵脂肪の蓄積を防ぐ働きがあり、生活習慣病の予防に効果的と考えられています。
疲労軽減
トマトの酸味成分であるリンゴ酸・クエン酸には、疲労の回復や、胃粘膜の健康を保つ働きがあるため、夏バテの防止などに役立ちます。
ダイエット効果や便秘改善
リコピンには、脂肪の蓄積を防ぐ働きもあることから、やダイエットにも効果的とされています。さらに夜トマトダイエットで話題になったように、成長ホルモンの分泌を高めることで基礎代謝を上げて脂肪燃焼へと導く効果があります。
また、トマトに含まれる食物繊維は、腸内環境を整えて便通を良くし、コレステロール値を下げる働きがあります。
トマトの人気&簡単レシピ
トマトの旬は、6月から9月です。サラダやスープ、シチュー、煮物などの他、ジュースやケチャップなどの加工食品としても使われます。
トマトのおすすめレシピ
トマトに豊富に含まれるβカロテンやビタミンCを効率よく摂取するには生食が良いのですが、リコピンは油でいためると体への吸収よくなります。リコピンは熱で壊れないので、油を使った料理も良いでしょう。ただし、リコピンを効果的に摂取するには、加工食品のほうが優れています。生のトマトより加工品の方が2〜3倍もリコピンが吸収しやすいといわれています。
トマトの加工品には、
- トマトジュース
- トマトケチャップ
- トマトソース
- トマトピューレー
- トマトペースト
- ホールトマト
などがあります。
トマトの生食(サラダ)と、トマトジュースやトマトケチャップなどの加工品を上手に活用しましょう。
レタスとトマトのサラダ
http://cookpad.com/recipe/1173499
トマトをさいの目に切ってドレッシングの具にすれば、デリ風のサラダ♪ オイルをタップリ使いましょう。トマトとレタスは食べる直前に和えて、タレはかけるのではなく混ぜあわせるのがポイントだそうです。
ミネストローネ(トマトスープ)
http://cookpad.com/recipe/2172889
濃厚でぽってりな簡単ミネストローネ。砂糖は入れなくれも良いそうです。水分が不足した場合は、途中でお水を足してもOK。残ったら煮詰めてスクランブルエッグのソースにすると美味しい!
トマトと大葉の和風冷製パスタ
http://cookpad.com/recipe/1889048
食べたいと思ったら10分以内に完成するトマトと大葉の冷製パスタ。材料もシンプルで、作り方も簡単です。美味しく食べるには、トマトを前もって冷やしておきましょう。
トマトときゅうりのサラダ
http://cookpad.com/recipe/2664095
切って混ぜるだけのトマトときゅうりのさっぱりサラダです。サイドメニューにもう一品欲しい時に重宝します。ミョウガや大葉を入れても美味しいです。レタスや玉ねぎもok。色んな野菜で試してみましょう。
鶏肉とかぼちゃのトマトクリーム煮
http://cookpad.com/recipe/1646801
カットトマト缶を使ったレシピです。鶏肉の皮はよく焼いて香ばしくさせたほうが美味しいそうです。20分くらいで出来る時短煮込み料理。煮込んでいる間に水分が減っても水を足さないようにしましょう。
ほうれん草とトマトのツナドレッシング
http://cookpad.com/recipe/240472
ほうれん草の大束1つと、大きなトマト1つ。おかずにも、お酒の摘みにも、パスタの具にも使えます。おろしニンニクとツナが絶妙のドレッシングです。栄養価の高いほうれん草とトマトの健康サラダです。
トマトケチャップのミートボール
http://cookpad.com/recipe/1702311
ミートボールって、こんな簡単にパパっと作れちゃうんですね! ミートボールのタネをお鍋に入れたら表面が固まるまでは触らないのが煮崩れしないポイントのようです。ソースが半分くらいになるまで、しっかりと煮詰めましょう。トロっとミートボールにからんで美味しくなります。
トマトソースのつくり方
http://cookpad.com/recipe/564599
トマト大量消費にも最適! トマトソースをたくさん作っておけば、パスタにも煮込み料理にもソースにも使えます。トマトの皮に含まれるペクチンと、トマトの種の周りにあるグルタミン酸がたっぷりで、栄養素的にも嬉しいトマトソースベストです。もちろん、リコピンたっぷりの真っ赤なトマトを使います。まだ若いトマトは、真っ赤になるまで常温で保存しておきましょう。