セロリは地中海沿岸が原産のセリ科の野菜で、古代ギリシャやローマでは、整腸剤・強精剤として利用されていました。
カリウムが豊富、しかも低カロリー
セロリには、食物繊維とカリウムが豊富に含まれています。
食物繊維はコレステロールの吸収を抑え、便秘を改善してくれます。また、有害物質を体外に排出させることで、大腸ガンの予防にもなります。
カリウムは、体内の余分なナトリウムの排泄を促して血圧を下げ、むくみを防ぐ効果があります。しかも、セロリはカリウムを豊富に含むイモ類などと比べてカロリーが非常に低いというのもうれしいポイントです。
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香り成分がイライラを抑える
葉に含まれるセロリ特有の香りは、アビオイルやセネリンなどの香り成分によるものですが、イライラを抑え、精神を安定させる働きがあります。
また、葉には次のような効能を持つ栄養素が含まれています。
- βカロテン:ガン抑制効果
- ビタミンC:免疫力アップ
- ビタミンB1:疲労回復効果
- ビタミンB2:細胞の再生を促して粘膜を保護
- ピラジン:血液サラサラ効果
茎の部分には、便秘改善に役立つ食物繊維や、骨を丈夫にするカルシウムが含まれています。
葉は捨てないで天ぷらや和え物に
カリウムは水溶性で、煮ると30%ほど損失してしまいます。かたくて太いスジは取り除き、生で食べましょう。
また、セロリを焼くと出てくるフェノールカルボン酸には、強い抗酸化作用があり、ガン抑制効果が期待できます。
葉には豊富なβカロテンをはじめ、ビタミンB1・B2・C・Eなどが含まれています。捨てずに天ぷらや和え物、刻んでスープの浮き身にするなど、フル活用しましょう。
カルシウム食材と組み合わせればさらに効果大
セロリは、牛乳やチーズなど、精神安定効果があるカルシウムを含む食材と組み合わせることで、イライラ解消に役立ちます。