バリンは必須アミノ酸のひとつで、ロイシン・イソロイシンとともに分岐鎖アミノ酸(BCAA)に含まれる成分です。
バリンの栄養効果として、筋肉の代謝促進、血液中の窒素バランスの調整、肝硬変改善、疲労回復、美肌づくり、食欲増進などが期待できます。
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バリンの効能
今日では、バリンの働きこそが筋肉を強くするアミノ酸だということがわかっているため、バリンが不足すると筋肉組織を破壊するといわれています。ただし、普通の食事を摂っていれば、バリンの不足を引き起こすことはほとんどありません。
バリンには、筋肉増強のほかにも、
- 筋肉修復(筋肉内で消費されるエネルギーに変換されるため)
- 血液内の窒素バランスを整える(体内に窒素を補給する働きがあるため)
- 肝硬変の改善(肝臓のタンパク質の合成が促進されるため)
- 疲労回復(使用した筋肉を再構築するため)
- 美肌づくり(コラーゲン同士を結びつける働きがあるため)
- 食欲増進
といった効能があります。
ただし、バリンを過剰摂取すると、BCAAをはじめとするほかのアミノ酸とのバランスを崩し、免疫力の低下などを促してしまうため、摂取量の目安は1日あたり体重1kgに対して26mgとなっています。つまり、体重が60kgであれば1560mgの摂取が必要となります。
バリンは、レバーや牛肉などの肉類や、チーズなどの乳製品に多く含まれています。
バリンを含むBCAAは、運動30分前に摂取することで、効率よく体内に吸収することができます。
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