現在、ビタミンの仲間は13種類あり、脂に溶けやすい「脂溶性ビタミン」と、水に溶けやすい「水溶性ビタミン」に分けられています。
不足に気づきにくい厄介な栄養素
ビタミンの働きは、タンパク質・脂質・糖質の体内での働きをスムーズにすることで、まさに、私たちが健康な生活を営むために不可欠な栄養素といえます。
1日の必要量は、3大栄養素ほど多くないにもかかわらず、不足すると深刻な欠乏症が現われます。不足によるダメージは決して小さくないのに不足に気づきにくいというのがビタミンの厄介なところで、特に注意しなければならないのは、ビタミンA・ビタミンB1・ビタミンB2・ビタミンCなどの不足です。
疲れやすい、食欲がない、口内炎ができる、歯ぐきから血が出るなどの症状がある人は、潜在的なビタミン不足が疑われます。タバコやストレスを遠ざけるなどの生活習慣の見直しと、ビタミンの補給を心がけましょう。
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サプリメントでの摂りすぎは過剰症の原因に
最近はサプリメントも多く出回っていますが、ビタミン剤などで極端に摂りすぎると過剰症が現われることもあります。他の栄養素と同様に、ビタミンもバランスのとれた毎日の食事から摂るのが大原則です。食事から摂取する限り、過剰症の心配はまずありません。
調理や保存のしかたにも注意
ビタミンは栄養素の中で最もデリケートで、調理や保存で損失してしまう物もあります。
上手に摂取するポイントとしては、
- 新鮮なものを鮮度のよいうちに食べる
- 過剰な水洗いは避ける
- 必要以上に加熱しない
- 保存する場合は直射日光を避ける
などがあります。
また、βカロテンの多い緑黄色野菜などは、油脂を使って調理すると、吸収率がぐんとアップします。