とうがんは、95%以上が水分で、100gでたったの16キロカロリー!ダイエットにも向いています。カリウムを多く含むので、利尿作用やむくみの解消、高血圧の改善などに効果があります。ビタミンCも豊富で、風邪の予防なども期待できます。
とうがんの効能
とうがんは、カリウム・カルシウム・ビタミンC・ビタミンB1・ビタミンB2などを含んでいます。注目の成分は、サポニンです。サポニンには糖分や脂肪の吸収・蓄積を抑える働きがあるとされ、肥満防止やダイエットに良いとされています。
とうがんの効能は昔の人もよく知っていたようで、糖尿病、高血圧、腎臓病をはじめとするいろんな病気に効果があるとされてきました。
とうがんの栄養効果
とうがんは低カロリーなダイエット食というだけでなく、豊富なカリウムやビタミンCなどの栄養効果が期待できます。
- むくみ・便秘の解消
- アンチエイジング
- 美白・美肌
- 風邪の予防
- 夏バテの解消
- ダイエット
むくみや便秘の解消
とうがんには高い利尿作用があります。95%が水分な上、カリウムを多く含んでいるからです。体内の老廃物排出し、むくみ解消や便通改善の効果があります。
高血圧の改善
カリウムにはナトリウム(塩分)を排泄する役割があるので、高血圧にも効果的です。
アンチエイジングの効果
ビタミンCには抗酸化作用、消炎作用、コラーゲンの生成促進作用もあるので、肌荒れの予防やアンチエイジング効果が期待できます。
美白・美肌
ビタミンCにはメラニンの生成を抑える作用、メラニン色素を還元する作用があります。
夏バテの解消
とうがんは水分が多く、体を冷やす作用があるので、夏バテ時のレシピに最適です。
風邪の予防
とうがんが含むビタミンCには、免疫力を高めて感染症を防ぐ働きがあります。
ダイエット効果
とうがんには、肥満予防に効果的なサポニンやトリテルペンといった成分が含まれています。
サポニンには糖や脂肪の吸収を抑制する働きがあり、肥満予防に効果があります。
トリテルペンも糖の吸収を抑制し、さらに抗ガン作用があると注目されている成分です。
とうがんは90%以上が水分という低エネルギーの食材なので、妊娠・産後の時期の体重コントロールにも一役かってくれますが、体を冷やす食材でもあるので、食べ過ぎには注意しましょう。
とうがんの皮を活用
とうがんの皮(冬瓜皮)は、高い利尿効果が知られています。煮物を作る際には皮を一緒に入れて煮込んで食べるのも良いでしょう。
また中国医学では水虫にも効果があるされています。とうがんの皮と水を鍋にいれて火をかけて蒸気に水虫を当てたり、その煮詰めた鍋の水が冷めたら足を20分ほど浸けると水虫が治るそうです。
とうがんの種を活用
とうがんの種は漢方では「冬瓜子(とうがし)」や「白瓜子(はくかし)」、「冬瓜仁(とうがにん)」と呼ばれます。生薬として、利尿剤、消炎剤、緩下剤の効能があるとされています。痰や膿を出すために乾燥させた冬瓜子を煎じて飲んだり、外用薬として打ち身などにも使われてきました。
とうがんを徹底的に最後まで活用し尽くす方法として、皮と種と一緒に煮だして、お茶として飲むのも効果的です。
とうがんの人気&簡単レシピ
太りたい人はとうがんを食べちゃだめ!
とうがんは中国漢方の薬学書に、「痩せたい人は冬瓜を食べ続けこと。逆に太りたい人は食べてはいけない。」と書かれています。痩せる野菜という位置づけのようですが、これはとうがんが持つ栄養成分(サポニンやカリウム等)からもなっとくできる話です。さらに食物繊維も含んでいるので豊富な水分と相まって老廃物排泄や便通改善も期待できます。
とうがんのおすすめレシピ
とうがんの旬は、7月から9月。とうがんは漢字で冬瓜と書きますが、夏に収穫する野菜です。貯蔵ができ冬にも食べられるので冬瓜と呼ばれるようになりました。
産地は茨城や埼玉、沖縄など。白い粉が均一におおっているものが完熟しているとうがんです。とうがんを選ぶ際には、ずっしりと重いものを選びましょう。カットされたとうがんを買う場合は、切断面が白色でみずみずしいものを選ぶといいでしょう。形にはあまりこだわらなくても良いようです。
とうがんは丸のままであれば、風通しの良い日陰に保存することで2〜3ヶ月の長期間保存が可能です。切ったとうがんは切断面をきっちりラップで包んで冷蔵庫に保存し、一週間程で使い切るようにしましょう。
とうがんは実が崩れやすいので、調理前に熱湯でさっと下茹でしておくと、煮崩れを防げます。煮る場合は、弱火でコトコト煮が適しています。水分が多く味が淡白なとうがんは、肉や魚などのうまみ成分を利用した料理にすると美味しく食べられます。冷やすとトロっとした食感になり、食欲のない時にオススメです。
とうがんのレシピとしては、煮物(含め煮)、スープ、あんかけ、田楽などがあります。中国料理では、とうがんを器にして、中にスープと具を入れて蒸す中国調理「冬瓜盅」が有名です。
冬瓜たっぷりスープ
http://cookpad.com/recipe/843072
冬瓜は小さめに切って調理しましょう。顆粒ダシは「鰹ダシ」「鶏ガラスープ」どちらもOK。美味しいからといって慌てて食べると、舌をやけどするので注意しましょう。ご飯に冬瓜スープをかけ、きざみのり、三つ葉を乗せ、ラー油を垂らしたクッパ風アレンジもメチャ旨だそうです。
冬瓜をスープにすると、溶け出した栄養素も丸ごと飲んで摂取できるのでおすすめです。
冷たいスープなら、夏場でもさっぱりと涼を感じるレシピになります。
冬瓜と豚ひき肉のあんかけ煮
http://cookpad.com/recipe/1529270
ひき肉と冬瓜を和風だしで煮込んでとろみをつけるだけの、簡単でヘルシーな美味しいあんかけ煮です。中火でクツクツと汁気を飛ばしながら、冬瓜を柔らかく煮ていきましょう。煮汁が1/3位減るとちょうど良い煮詰め具合だそうです。
冬瓜と卵のスープ
http://cookpad.com/recipe/1942161
冬瓜と卵の優しい味が、こころを落ち着かせてくれるレシピです。黒こしょうやラー油を入れると大人味になります。
冬瓜と蟹かまぼこのオクラあん(煮物)
http://cookpad.com/recipe/1216940
温かくしても冷たくしても美味しい冬瓜の優しい味が楽しめるレシピです。オクラの自然なとろみで、汁も全部飲み干せる薄味あん。蟹身や小海老、鶏のササミを小さめに切って一緒に炊くとボリュームが出て、鶏の旨味成分で出汁も美味しくなるでしょう。脂を使わずヘルシーでダイエットにも適しています。オクラの水溶性食物繊維もたっぷりな健康レシピです。
鶏の旨みでいただく、冬瓜と鶏肉の煮物
http://cookpad.com/recipe/1614957
鶏肉のおいしい出汁が絶品。あっさり味な冬瓜の煮物です。トッピングとして、すりおろし生姜を入れると体が温まります。あっさり風味ですが、しっかりした味付けで、旨みたっぷりの美味しい煮物です。
冬瓜の海老と枝豆のあんかけ
http://cookpad.com/recipe/1901008
白だしを使って味付けも簡単な冬瓜の海老と枝豆のあんかけ。冷蔵庫で冷やして食べても美味しいです。塩分を取り過ぎないように、白だしの成分や量に注意しましょう。
冬瓜と揚げのお味噌汁
http://cookpad.com/recipe/2799818
柔らかく煮た冬瓜でほっこり暖まる美味しいお味噌汁。冬瓜は下茹でした方が、青臭さが和らぎます。お味噌汁の新しいレパートリーにおすすめです。
とうがんの切り方・カット方法
http://cookpad.com/recipe/1953594
1/4カットの冬瓜を、包丁で切っていく方法です。農家おすすめの簡単な冬瓜の切り方は、調理の参考になります。冬瓜の皮は硬くて、力を入れた際に包丁が危ないので、まな板に横置きにして切る方法が紹介されています。角切りにもできます。
とうがんの皮できんぴら
http://cookpad.com/recipe/2299854
冬瓜の皮を「きんぴら」風に。意外とクセになる味だそうです。冬瓜の皮は硬いので、なるべく細切りにしましょう。食べやすくするには、皮を5分程度水にさらしたり、軽く油通ししてみましょう。冬瓜農家レシピをアレンジし、鶏がらスープの素を使って簡単あっさり味のきんぴらに仕上げた逸品です。
冬瓜の種ぽりぽり
http://cookpad.com/recipe/855682
冬瓜の種は美味しくて体にも良い健康食。ちょっとアゴを使うけど、香ばしくてポリポリと食べられます。漢方薬にも使われ、消炎や排膿の効能がある冬瓜子。リノール酸を含み、利尿薬、消炎剤、緩下剤としても利用されているそうです。
冬瓜の実と皮と種のお茶
http://cookpad.com/recipe/105040
とうがんの実も皮も種も、丸ごと使った冬瓜茶です。栄養抜群のスーパーティーですね。とうがんは小さく切った方が味が出やすくなります。皮と種も一緒に煮込む、田舎のお母さんの優しい味の健康茶です。