パイナップルの原産地はブラジルですが、日本で売られているものはフィリピン産と台湾産がほとんどで、ほぼ一年中輸入されています。主成分は糖質で、成熟した果実では大部分がショ糖です。
ブロメリンの優れた作用に注目!
パイナップルの最大の特徴は、ブロメリンというタンパク質分解酵素を含んでいることです。パイナップルとともに調理することにより、肉や魚などのタンパク質の分解が促進され、胃腸の負担を軽くすることができます。食べたときに舌に残る刺激はこのブロメリンの作用です。
さらに、腸内の老廃物を分解して腸内環境を整える作用もあり、下痢・消化不良・ガスの発生などの消化器障害を改善したり、抗ヒスタミン作用によって気管支の筋肉の緊張を緩めたりという作用もあります。
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クエン酸で疲労回復&食欲増進
パイナップルの酸味は、クエン酸によるものです。クエン酸は、疲労物質である乳酸を速やかに代謝分解して疲労回復につなげるとともに、食欲増進にも役立ちます。
また、骨を丈夫にするマンガン、便秘改善・糖尿病予防・ガン予防などに有効な食物繊維、ビタミンB1・B2・Cなどのビタミン類もバランスよく含まれています。
加熱調理は手早く!
パイナップルは、ブロメリンが肉をやわらかくするだけでなく、クエン酸の酸味も肉と好相性です。このことからも、酢豚にパイナップルを入れるのは理にかなっていることだということがわかりますね。
ただし、ブロメリンは60度以上の熱を加えると消失してしまうので、加熱は手早く行いましょう。
マンガンがカルシウムの吸収を促進
牛乳・ヨーグルト・小魚などカルシウムを含む食品は、吸収を促進させるマンガンを含むパイナップルを一緒に摂ることで、吸収力がさらにアップします。