刺身を食べるとき、ツマを残したりしていませんか?
一見地味な脇役のツマには、実はさまざまな栄養素が豊富に含まれています。
[スポンサーリンク]
オゴノリは魚との相性もピッタリ
刺身のツマには、大根のほかにも緑色鮮やかな海藻があります。これがオゴノリ(海髪海藻)です。
オゴノリは、口の中に残っている刺身の脂味や生臭みをさっぱりさせるほか、栄養価も高く、魚との栄養的な相性もピッタリなのです。
必須アミノ酸「メチオニン」と「システイン」
オゴノリに限らず、海藻のタンパク質には、体内では作ることのできないメチオニンやシステインという必須アミノ酸がたくさん含まれています。タンパク質は体内で分解されてアミノ酸となり、再び体に必要なタンパク質に構成されます。その際、アミノ酸の種類や量のバランスがとれているものが、栄養的にもベストとされます。
アミノ酸には、体内で得られず食品から摂らなければならない必須アミノ酸が8種類あり、その中でも現代人に不足しがちとされているのが、メチオニンとシステインです。
魚と海藻とのフォロー関係
魚にはタンパク質が豊富ですが、メチオニンやシステインなどのアミノ酸は、魚のタンパク質だけでは不足気味です。この場合は、海藻でその穴を埋めれば、タンパク質を効率よく摂取できます。
また、魚にはミネラルやビタミンが少なく、食物繊維もまったくありませんが、海藻にはそれらの成分が豊富であることから、その点でも十分フォローできるというメリットがあります。
魚と海藻の食べ合わせがもたらす効果とは?
そして、刺身とツマに限らず、魚と海藻の食べ合わせは、肥満を防止し、動脈硬化や高血圧などの生活習慣病予防にその効果が絶大であることはいうまでもありません。
今まで刺身だけ食べていたという人も、これからはツマも一緒に食べましょう!