のびるには、ビタミンCやカリウム、カルシウム、アリシンが含まれています。
のびる(野蒜)の効能
のびるは、日本全国の山や野原、田んぼのあぜ、畑のへりなどに群生する野草で、汁の具や和え物、ぬた、薬味などに使われます。ねぎやにらと似た風味があり、辛味があるものの、熱を通すと甘くなります。
のびるはビタミンCが100g中60mgと特に豊富なため、活性酸素を抑制してがんや細胞老化を予防する効果が期待できるほか、免疫力を高めて肌を若々しく保つ働きもあります。
また、アリインの分解生成物アリシンが体内でビタミンB1を吸収しやすくして効力を維持・強化したり、エネルギー代謝を促進するとともに疲労物質や乳酸を分解したりするため、疲労回復にも役立ちます。
そのほか、イオウ化合物の一種であるジアリルジスルフィド類による抗菌作用にも期待できます。
のびるは、根元の茎が太いものほど地下茎が大きいため、地下茎を食する場合は茎の太いものを選びましょう。葉を食べる場合は、細いもののほうがやわらかいといわれています。また、のびるはすぐ傷んで保存がきかないため、食べる分だけ採るようにしましょう。
のびるの人気&簡単レシピ
のびると山菜のぬた(辛子酢味噌和え)
辛子がピリッとアクセント。日本酒や焼酎によく合う酢味噌和えです。合わせ調味料は全て同量なので覚えやすいですよ。のびるにはナトリウム(塩分)を排泄させるカリウムが非常に豊富なので、血圧が高めな方にもおすすめの一品です。
のびるのなめろう
カルシウムをはじめ、マグネシウム、リン、鉄分などのミネラルも豊富なのびるを、超簡単でとっても美味しいなめろうに。お酒や白いご飯に合うのはもちろん、焼き肉に乗せても美味しいようなのでぜひお試しあれ♪
のびると豚肉の炒めもの
カリウム、カルシウム、ミネラル分などをたっぷり含むのびるに、ビタミンB1豊富な豚肉を合わあせた炒めもの。のびるは茎の部分だけを使っているので、クセがなくて食べやすい仕上がりです。食感が悪くなるので、茎の固そうな外皮は取り除くのをお忘れなく。
のびるとサキイカの和え物
材料を切って塩昆布で和えるだけ!すぐに作れる激ウマ一品。のびるのピリ辛さと香りがたまりません。塩昆布やサキイカは塩分が多いので、好みに合わせて量を調節してください。